2023-03-19 Sun
いまさらというくらい遅くなりましたが、2022年に出た新譜の個人的なベスト10です。
2022年は特に後半、ヒューイ・スミスの本の準備作業に没頭していたこともあり新譜はさほど多く聴かなかったように思います。その代わりヒューイ周辺の音は徹底的に聴きましたけど(笑)。
そんな中、特に印象に残った新譜10選です。順不同です。
2022年は特に後半、ヒューイ・スミスの本の準備作業に没頭していたこともあり新譜はさほど多く聴かなかったように思います。その代わりヒューイ周辺の音は徹底的に聴きましたけど(笑)。
そんな中、特に印象に残った新譜10選です。順不同です。
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Tommy McLain / I Ran Down Every Dream (MSI MSIG 1504)
2022年、一番インパクトがあったのはこれでした。前作から40年以上、齢80を超えたトミー・マクレインの新譜が出るとは予想していなかったので、びっくり。しかも年齢を感じさせせないみずみずしさと、年齢を重ねたからこその奥深さを兼ね備えた内容にはやられました。エルヴィス・コステロなどの参加によって、かなり注目されましたが、それを抜きにしても十分聴く価値のある作品だと思います。スワンプポップというジャンルをメジャーに持ち上げた功績も大きいです。
2022年、一番インパクトがあったのはこれでした。前作から40年以上、齢80を超えたトミー・マクレインの新譜が出るとは予想していなかったので、びっくり。しかも年齢を感じさせせないみずみずしさと、年齢を重ねたからこその奥深さを兼ね備えた内容にはやられました。エルヴィス・コステロなどの参加によって、かなり注目されましたが、それを抜きにしても十分聴く価値のある作品だと思います。スワンプポップというジャンルをメジャーに持ち上げた功績も大きいです。

Edgar Winter / Brother Johnny (Quarto Valley QVR 0149)
ジョニー・ウィンターが亡くなってから8年。生前も度々共演をしていた弟のエドガーが正面からジョニーの作品に取り組んだトリビュートです。いかにもありそうな企画ではありますが、参加ミュージシャンも含め、ジョニーへの愛情が溢れる内容で聴いていてうるるっときました。また、アルバムにはエドガー自身がこのアルバム制作にいたった過程を丁寧に書き連ねたブックレットがついており、当初このような企画は今一つ乗り気になれなかったことなどが綴られています。ただのカバー集ではない情熱が感じられる作品です。真正面に彼がジョニーの曲をやると、やはり兄弟。一瞬ジョニーが蘇ったかのような錯覚にもみまわれました。

Wild Chillun / 浮浪 (P-Vine PCD-27064)
W.C.カラスのワイチルのPヴァインからの二作目。バリバリにロックしていた前作よりも肩の力が抜けた自然体なサウンドに聞こえます。カラスのオリジナル曲も彼の独特の世界観があって面白く、そしてかっこいいです。

Diunna Greenleaf / I Ain’t Playin’ (Little Village Foundation LVF 1045)
ブルースの新譜としては、2022年の作品としてはピカいちだったように思います。ゴスペル、ソウル色が程よくブレンドされたサウンドでダイユーナの存在感のあるヴォーカルはパワフルかつしなやかさもあって、すっと耳に馴染みました。ジェリー・ジェモットをはじめとする参加メンバーの豪華さと安定感も特筆に値します。

Dr. John / Things Happen That Way (Concord 7242743)
2019年に亡くなったドクター・ジョンが生前に完成させていたラスト・アルバム。ドクターが亡くなってから、遺族主導で一部手直しがされたため、発売までに3年を要しています。近年の彼の作品と比べると尖がったところはないですが、しみじみと染み入る味わい深い作品だと思います。ただ、丸々バックのバンドが差し替えられたWalk On Guilded Splintersついては、違和感こそないもののそこまでする必要性があったのかは疑問が残ります。

Keb’ Mo’ / Good To Be… (Rounder 1166101542)
この人は本当に好きです。いい曲書きますよね。派手さは何もないですが、癒しの音楽というか、聴けば聴くほど愛着の沸く作品です。アクースティック・ギターの響きがいいんですよね。ビル・ウィザーズのカヴァーLean On Meも素晴らしい出来です。

The Bigood! - #Swing Jug (No label, no number)
前作から随分時間がかかりましたが、待った甲斐のある作品です。相変わらず弾けんばかりの楽しさ。ライヴで聴いていたレパートリーも入っていてまたライヴが見たくなりますね。

Buddy Guy - Blues Don’t Lie (Sony Music/Silvertone SICP 6492)
86歳にしてこの元気さは凄いを通り越して異常ではないでしょうか。1990年代以降の彼の作品はマンネリ感もあって個人的には食傷気味なときもありましたが、これは痛快な出来栄えです。弾きまくるギターもテンションは落ちていません。

藤井"ヤクハチ"康一 - Ukulele Jive vol. 2 (House of Jive HOJ-UJ-2202)
ヒューイ伝出版記念イベントでも演奏してくれた藤井さん。ウクレレ・アルバム第二弾はニューオーリンズ編。アラン・トゥーサンの美しいバラードWith You In Mindやアート・ネヴィルの初期の名曲Zing Zingなどニューオーリンズ好きならくすぐられる選曲。藤井さんオリジナルのBon Temps Roule, New Orleans!の再演もイントロでミーターズ・ネタが入っていたるところが面白い。芸人魂いっぱいの藤井さんの快作です。

Stan Mosley / No Soul No Blues (P-Vine PCD-25354)
ダイヤルトーンのエディ・スタウトと日暮さん、高地さんの入魂の新譜。ちょっと力みすぎている感もありますが、聴き応えのある現在進行形のブルース&ソウル作でした。
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