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BLUES & SOUL RECORDS No. 166発売
bsr166

ブルース&ソウル・レコーズ誌166号が発売になっています。ここでも先日紹介したエルヴィスの映画を大々的に特集しています。BSR誌らしいところは、それを「エルヴィスに影響を与えた黒人音楽」という観点で掘り下げているところですね。別冊もつけてそこはかなり念入りに解説しています。

僕もブルース・フィーリングに溢れる音楽を最初に聴いたのはエルヴィスでした。この映画を入り口にブルース&ソウルを聴いてくれる人がいたら嬉しいですね。

雑誌の特集以外に、BSR誌の公式ウェブサイトにはこの特集に関連して、湯川れい子さんのコメントとエルヴィスのプレイリストも掲載されていますよ。

そして、僕のやったダイユーナ・グリーンリーフのインタビュー記事もよろしくお願いします。

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BLUES & SOUL RECORDS NO. 166
2022年6月24日発売
定価: 1,800円+税(税込1,980円)

2022年7月1日より上映される映画『エルヴィス』。アメリカ南部に生まれ、カントリー、ゴスペル、リズム&ブルースを下地にした独創的な音楽と歌声で、20世紀後半の大衆音楽の歴史を変えてしまった、エルヴィス・プレスリー。彼の生涯をもとにした『エルヴィス』は、主役のオースティン・バトラーを中心に出演者たちの熱演によって、見逃せないミュージック・エンタテインメントとなった。

特集では映画の見どころをお伝えします。また別冊付録は「エルヴィスと黒人音楽」をテーマに、映画に登場する黒人シンガーたちの紹介や、エルヴィスが取り上げた曲の解説などを掲載しています。

表紙 エルヴィス・プレスリー

本誌特集記事

★ ライヴ感あふれる新たなエルヴィス像 [妹尾みえ]
★ しっかりと描かれたバックグラウンド [小出 斉]
★ 1000のイメージ、1つの真実 [濱田廣也]

【別冊付録/エルヴィスと黒人音楽】(全64ページ、オールカラー)
執筆[小出斉、妹尾みえ、日向一輝、文屋 章、濱田廣也]
★ “エルヴィス”を創り出したもの〜インディ・レーベル、ラジオ、そしてビール・ストリート
★ 若きエルヴィスを刺激した重要シンガー
(1)アーサー“ビッグ・ボーイ”クルーダップ
(2)B.B.キング
(3)ビッグ・ママ・ソーントン
(4)リトル・リチャード
(5)シスター・ロゼッタ・サープ
(6)クライド・マクファター
(7)ジャッキー・ウィルスン
(8)ロイ・ハミルトン
(9)マヘリア・ジャクスン
★ ブルースが集まった街メンフィスの名レーベル〜全ての始まり─サン・レコード
★ 生きるための救いの歌─エルヴィスとゴスペル
★ カヴァー曲ガイド〜エルヴィスが惚れたブルース/R&B/ソウル
★ エルヴィスを支えた名ソングライターたち
(1)ジェリー・リーバー&マイク・ストーラー
(2)オーティス・ブラックウェル
(3)ドク・ポーマス&モルト・シューマン
★ “キング”に捧げた2枚のカヴァー・アルバム

【その他の主な記事】
● [インタヴュー] ファンタスティック・ネグリート
18世紀へと遡る大コンセプト・アルバム [山崎智之]
● [インタヴュー] ダイユーナ・グリーンリーフ
極上のブルース&ソウルを聴かせるヒューストンの歌姫 [陶守正寛]
● NOLA2022
今年グラミーを受賞したジョン・バティステを筆頭に、ニューオーリンズを代表するアーティストたちの新作が続々と届き、“音楽の都”の熱量が上がっている。ニューオーリンズの2022年に注目した。
(1)ジョン・バティースト〜塞した現在を打ち破る、力強くそして豊かな音楽 [永井ホトケ隆]
(2)トロンボーン・ショーティ〜人々をつなぐ「祝祭性」と常に忘れない「現場性」 [柴崎祐二]
(3)PJ モートン〜新旧をつなぐニューオーリンズの新しい旗手 [林 剛]
(4)タンク&ザ・バンガス〜最新モードで描かれるニューオーリンズの街[小渕 晃]
● 《TOKYO BLUES CARNIVAL 2022》リポート
帰ってきたブルース・カーニバル [妹尾みえ]
● 《トゥルー・ブルース・マスターズ〜ブラック・アンド・ブルー》第5期10タイトル発売 [濱田廣也]
● ソウル/ファンクの大型リイシュー企画《Throwback Soul》 [有賀竜裕/平野孝則/森田 創/濱田廣也]
● 追悼 ギター・ショーティ〜アグレッシヴ&ワイルドなギター・ブルースマン [スカンクちかの]
● 追悼 ブルース・ブロムバーグ〜現代に生きるブルースをとらえた稀代のプロデューサー [日暮泰文]/ブルース・ブロムバーグの仕事10選 [高地 明]
● 注目作をじっくり鑑賞する「語りたい逸品」コーナー
* 『EDGAR WINTER: Brother Johnny』ブラザー・ジョニーへのこれ以上ないトリビュート [小出 斉]
* 『MARY WILSON: The Motown Anthology』天国のメアリーに捧ぐ愛あるアンソロジー [森島繁美]
* 『JOHNNY LITTLEJOHN & J.B. HUTTO: Slide ’Em On Down - Chicago Slide Guitar 1966-1992』全てを忘れてブルースを歌い、ギターを弾いた男 [濱田廣也]
● [新作アルバム・リヴュー] チャーリー・マッセルホワイト/エリック・ゲイルズ/ケニー・ニール/ジミー・マクラクリン/ストンプ・ゴードン 他

【連載】
☆ 永井ホトケ隆 好評連載「Fool’s Paradise」第14回
☆ KEEP ON KEEPIN’ ON ソウル/ファンク名盤のメッセージを読む 第9回 ステイプル・シンガーズ『フリーダム・ハイウェイ・コンプリート』/中田 亮
☆ SONS OF SOUL/林 剛
☆ ゴナ・ヒット・ザ・ハイウェイ〜西海岸と南部を結ぶ「I-10」沿道音楽巡り/日向一輝
☆ なんてったってインディ・ソウル 蔦木浩一×齋藤雅彦×編集部H
☆ フード・フォー・リアル・ライフ 〜歌詞から見るブルース&ソウルの世界/中河伸俊
☆ 小出斉の勝手にライナーノーツ「HARMONICA FRANK FLOYD / Harmonica Frank Floyd」
☆ リアル・ブルース方丈記/日暮泰文
☆ 鈴木啓志のなるほど! ザ・レーベル VOL.95 「Twinight」
☆ ゴスペル・トレイン「マリアン・アンダースン」/佐々木秀俊+高橋 誠
☆ BLUES IS MY BUSINESS no.242/吾妻光良
☆ いづみやの曲追い酩酊談/佐々木健一
☆ 原田和典の魂ブチ抜き音楽
☆ 文聞堂書房〜古書掘りコラム/出田 圭
☆ ICHIのチタリン・サーキット最前線
☆ International Music Stroll〜世界の音楽にぷらりと出会おう/ワダマコト
☆ ニッポンの。国内アーティスト新譜紹介/妹尾みえ
☆ ブルース&ソウルが流れる店/轟美津子
☆ Ain’t That Good News 国内ライヴ/イヴェント情報ほか


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BSR誌 | 15:30:00 | コメント(0)
映画「エルヴィス」いよいよ公開

elvis-movie

近年伝記映画が多く作られているように思いますが、エルヴィス・プレズリーの映画が公開になります。

その名もズバリ「エルヴィス」。

公開は7月1日からですが、先日一足早く試写会で見せてもらいました。この手の映画としては、2時間39分という長丁場。しかし、監督のバズ・ラーマンによると4時間のバージョンも作っているそうなので、これでも詰めて詰めて短くした結果なんでしょうね。

そのせいなのか、全編を通じてずっとジェットコースターに乗っているような目まぐるしい展開で、だれるところが全くない映画です。眠くなることもなく、あっという間に終わってしまいました。

主役はもちろんエルヴィスなのですが、彼の映画というよりは、彼と悪名高いマネージャーのコロネル・パーカーとの人間関係を描いたドラマという捉え方が正確かも知れません。主役は確実にこの2人です。

エルヴィスは、若くして亡くなったスターだけにどうしても暗い影に覆われた感はありますが、音楽を堪能するという観点でもみてもそれなりに楽しめます。エルヴィス役のオースティン・バトラーは容姿はエルヴィスとは異なりますが、動きはしゃべり方などよく研究していますね。当時問題となったステージ上でのセクシーなアクションなどは、特に後ろ姿では本物か?と思ってしまいました。

歌はエルヴィスの歌の吹き替えと、バトラーが歌っているものと両方あるようです。違和感はありませんでした。

音楽的に見ると、ちょい役ではありますが、ビッグ・ボーイ・アーサー・クルーダップ役で登場するゲイリー・クラーク・ジュニアはブルージーに決めていていい感じでした。それよりもっと迫力を感じたのは近年にわかに注目を集めているシンガー、ヨラです。彼女はシスター・ロゼッタ・サープ役で登場するのですが、このシーンはなかなかの聴きごたえです。本編のストーリーとは若干外れたところながら注目ポイントです。

映画にはB.B.キング(役:ケルヴィン・ハリソン・ジュニア)も登場し、彼は他のミュージシャン役と異なりセリフも多く、より重要な役柄ですが、全く演奏シーンがないのは不思議に思いました。

演出的にはギドギド感強めの映画ですが、それなりに面白いです。50年代のビール・ストリートのシーンとか、ブルース・ファンとしても見どころは多いですよ。

あと、忘れてはならないのはコロネル・パーカー役のトム・ハンクス。彼は撮影開始後にコロナにかかり、しばし撮影が中断したそうですが、問題多きこの人物を見事に熱演しています。パーカーがマネージャーでなかったら、まだエルヴィスは生きていたかも?来日公演もあったかも?などと色々考えさせられます。

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<b>【映画情報】</b>
邦題 エルヴィス
原題  Elvis
製作年 2022年
製作国 アメリカ
監督 バズ・ラーマン
プロデューサー 
   バズ・ラーマン
   ゲイル・バーマン
   キャサリン・マーティン
   パトリック・マコーミック
   シュイラー・ワイス
時間 159分
日本配給 ワーナー・ブラザース映画
キャスト  • オースティン・バトラー(エルヴィス・プレズリー役)
      • トム・ハンクス(コロネル・トム・パーカー役)
      • ヘレン・トンプソン(エルヴィスの母、グラディス役)
      • リチャード・ロクスバーグ(エルヴィスの父、ヴァーノン役)
      • オリヴィア・デヨング(エルヴィスの妻、プリシラ役)
      • ルーク・ブレイシー(ジェリー・シリング役)
      • ナターシャ・バセット(ディキシー・ロック役)
      • デイヴィッド・ウェナム(ハンク・スノウ役)
      • ケルヴィン・ハリソン・ジュニア(B.B.キング役)
      • ゼイヴィア・サミュエル(スコッティ・ムーア役)
      • コディ・スミット=マクフィー(ジミー・ロジャーズ・スノウ役)
      • ジョッシュ・マクコンヴィル(サム・フィリップス役)
      • ヨラ(シスター・ロゼッタ・サープ役)
      • アルトン・メイソン(リトル・リチャード役)
      • ゲイリー・クラーク・ジュニア(アーサー・クルーダップ役)
      • クレ・モーガン(マヘリア・ジャクソン役)
      • ションカ・ドゥクレ(ビッグ・ママ・ソーントン役)
公式サイト https://wwws.warnerbros.co.jp/elvis-movie/



ロック | 05:07:11 | コメント(0)
大プッシュ!ダイユーナ・グリーンリーフ
Diunna Greenleaf - I Ain't Playin'
今、僕が大ブッシュしたいブルース・シンガーがダイユーナ・グリーンリーフ(Diunna Greenleaf)です。

2022年5月に彼女は11年ぶりとなる新譜「I Ain’t Playin’」をリリースしました。これが凄くいいのです。彼女の出身地であるテキサス色をしっかり出しながら、トラディショナルなゴスペル、1970年代ソウルのエッセンスを散りばめた作品となっていて、4曲のオリジナル曲も粒ぞろいです。

リック・エストリン&ザ・ナイトキャッツでの活躍でも知られるキッド・アンダーセンがプロデューサーとギタリストを務め、ジェリー・ジェモット(bass)、ジム・ピュー(keyboards)、デリック・マーティン(drums)といった強力なメンツが彼女をバックアップ、加えてアラバマ・マイク(vocals)がゲスト参加し盛り上げます。

ダイユーナ・グリーンリーフ(Diunna Greenleaf)は、1957年テキサス州ヒューストンの生まれ。プロの歌手となったのは40歳を過ぎたころと遅咲きではありますが、これまでに新譜を含め4枚のアルバムをリリースしており、2007年の作「Cotton Field to Coffee House」はブルース・ミュージック・アウォードの新人賞も受賞しています。

これまでは、あまり日本では話題になることもなかった彼女ですが、2018年リリースのBloodest Saxophoneのテキサス・レコーディングのアルバム「アイ・ジャスト・ウォント・トゥ・メイク・ラヴ・トゥ・ユー」では5人のフィーチャー・ヴォーカリストの一人として参加。3曲でリード・ヴォーカルを務めています。

新譜はココ・テイラーのカヴァー"Never Trust A Man"で幕を開けます。テンポを落としてココよりもファンキーに仕上げ、迫力の歌声を聴かせます。ホーン・セクションのアレンジもかっこいい!

続く”Running Like The Red Cross”は一転、軽快なリズムのR&Bナンバー。ジェリー・ジェモットのベースが抜群のグルーヴを生み出しています。

“If It Wasn't For The Blues”は、ホーン・セクションにフルートも加えたムードのあるマイナー・ブルース。アルバート・キングの”I’ll Play The Blues for You”あたりを彷彿させるサウンドです。

カヴァー曲で特に抜群のできなのが、ニーナ・シモンの"I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free”です。冒頭やさしく包み込むように歌うダイユーナですが、空気感を徐々に広げて盛り上げていく様は圧巻。終盤は大空を駆け抜けるような解放感に包まれます。色々な人がカヴァーをしている曲ではありますが、僕はそんな中でもこれはベストの一つだと感じました。

“Sunny Day Friends”は前作「Trying to Hold On」(2011年)でも歌っていた自作の持ち歌ですが、今回のバージョンは、よりジャジーにスウィングしています。

他、"When I Call Your Name”ではカントリー色をしっとり聴かせたり、はたまた"I Know I've Been Changed”はトラディショナルなスピリチュアルをブルージーに決めたりと、多彩な表情を見せ、飽きさせません。

今のところ、アマゾンなどではダウンロード販売かサブスクのみのようですが、Spotify、Apple Musicなどでも聴くことはできます。ぜひ聴いてみてください。

尚、4月にオンラインで彼女にインタビューをしました。6月25日発売のブルース&ソウル・レコーズ誌に、その記事が掲載される予定です。とても話が盛り上がり、色々と語ってくれましたよ。
今後のブルース・シーンで台風の目となっていく存在だと思います。
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Diunna Greenleaf - I Ain’t Playin’
(Little Village Foundation)
1. Never Trust a Man 4:17
2. Running Like the Red Cross 3:44
3. If It Wasn't for the Blues 5:53
4. Answer to the Hard Working Woman 3:40
5. I Wish I Knew How It Would Feel to Be Free 3:42
6. Sunny Day Friends 4:37
7. When I Call Your Name 3:59
8. I Don't Care 2:59
9. Damned If I Do 3:56
10. I Know I've Been Changed 3:21
11. Back Door Man 5:59
12. Let Me Cry 4:58
13. My Turn, My Time 4:02

Diunna Greenleaf公式サイト
https://diunna.com/


ブルース | 01:34:50 | コメント(0)