ヒューイ伝出版記念イベント開催!
ヒューイ・“ピアノ”・スミス伝、11月18日の出版日から1か月あまりが経ちました。本はおかげさまでおおむね好評をいただいているようで、嬉しい限りです。引き続き、口コミなどぜひよろしくお願いします。

これまで2つの出版記念イベントに加え、ライブ・イベントなどでの販売を行なってきました。

出版記念イベントはいずれも満員のお客様に来場いただき、非常に盛り上がりました。ありがとうございました。

イベント第一弾、11月27日(日)神楽坂K.WESTは、藤井康一さんのライヴをフィーチャー。ウクレレ弾き語りの1時間はノリノリで楽しく、牧伸二ネタなど涙が出るほど笑いました。やはり藤井さんは最高です。ミュージシャンである以前に生粋のエンターテイナーであることを実感させたパフォーマンスでした。また、この日のために、ヒューイの曲を2曲用意してくれていたのは感動でした。本当は3曲目も考えていたそうですが、間に合わなかったそうで。でも、その気持ちだけでも十分です。最後は、定番の”Sunny Side of the Street"。これも沁みました。

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文屋章さんと二見潤さんのDJタイムでは、ヒューイをテーマにひと捻り効いた選曲で楽しませてくれました。お二人とも僕のデータブックに掲載されていなかったヒューイのカバー・バージョンを取り上げたあたりはさすがです。

僕も本の出版に至るまでの経緯を話す場を設けました。ヒューイの長女、アケリンさんから届いた応援メッセージを流しましたが、ちょっとトラブルで途中止まってしまい失礼しました。

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第二弾イベント、12/10(土)のブライトブラウンはZydeco Kicksとニヒル・ブラザーズの対バンというライヴ中心のセッティングでした。いずれもブライトブラウンに登場するのは初めて。お客さんは普段の彼らのお客さんとはだいぶ違うお店の常連さん中心でした。いつもとは違うことずくめでしたが、両バンドとも盛り上げてくれました。ニヒルはオリジナルを中心にファンキーなグルーヴを展開。ベースのSpeedyさんが欠席でしたが、ピアノの木村さんは相変わらずぶっ飛ばしていました。素晴らしい!

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Zydeco Kicksは、いつもは終盤でやる”Give Him Cornbread"からスタートするという意表をつく展開。というのも1時間ほどの時間の中で後半はなんと5曲もヒューイ・スミスの曲をやったのです。"Don’t You Know Yockomo"なんて、自然にザディコになっていて案外ヒューイとザディコって相性いいんだなと思いました。メンバーが皆んなで入れ替わり立ち替わりで歌うあたり、ヒューイの精神を引き継いでいる感じでした。

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ラストはニヒルの木村さんがアップライト・ピアノで入り、"Don’t You Just Know It"で締めました。最高の出版記念イベントになりました。ありがとうございました。

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この2つのイベントの間の12月3日(土)には、僕はZydeco Kicksの大阪公演に付いて行って本を販売してきました。初めて行った塚本のハウリンバーは最高に居心地のいいお店でした。また行きたい!

12月18日(日)は下北沢のメンフィス兄弟の「米国南部音楽の夕べ」に参加。DJとしてヒューイ関連の曲をあれこれかけさせてもらいました。もちろん本も販売しました。

これまでに手売りで70冊あまりの売り上げがありました。買っていただいたみなさんありがとうございます。まだまだ盛り上げていきますよ!

よろしくお願いします。



ニューオーリンズ | 23:08:58 | コメント(0)
Don't You Just Know It
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本日2022年11月18日、ヒューイ・"ピアノ"・スミス伝が発売になりました。

皆さん是非読んでね!拙訳はさておき、内容の濃さ、素晴らしさは保証します。ヒューイのことを知らないけど読んでみたいという人は、ネット検索からでもいいので、彼の曲を流しながら聴いてみてください。僕も翻訳しながらそうしていました。ウキウキわくわく楽しくなってくるはずです。

彼の最も有名な曲のひとつ、"Don't You Just Know It"の歌詞を書き出して訳してみました。この繰り返される"Don't You Just Know It"というフレーズ、シンプルながら意外と訳が難しい。直訳すると「知らないのですか?」という感じですが、まあ歌詞を見てもらえばわかりますが、そんなに深い意味はないのだろうと思います。荒唐無稽な歌詞をルーズヴェルト・ライト(低音)、ジェリ・ホール(女性)、ボビー・マーシャン(アハハハの部分)とリードを歌いつなぎ、それに呼応するように入るコーラスは恐らくヒューイも含めその場にいた全員がやっているんでしょう。

カバーバージョンでは歌詞を変えて歌っている人も多いです。久保田麻琴のバージョンなどもそうですね。日本語ですが、英語の訳詞というわけでもないです。

なんだかよくわからないけど、なんとなく笑っちゃって楽しくなってくる曲です。

もう終了しちゃったみたいだけど1年以上に渡り香取慎吾出演のサントリー金麦THE LAGERのCMで流れていましたね。これはカバーのように聞こえますが、雰囲気はオリジナルそのままです。

この曲が誕生したいきさつも本には書かれているので、それとあわせてどうぞ。

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Don’t You Just Know It
Written by Huey P. Smith and Johnny Vincent
© Cotillion Music Inc. Pamco Music Inc. All rights reserved

*文字起こしと和訳:陶守正寛

俺のものを使えば負けはないだろう
(しらないのか?)
私の靴は左足だけ二つ
(しらないのか?)

[コーラス]
アハハハ(アハハハ)
エーイオ(エーイオ)
グバグバグバグバ(グバグバグバグバ)
アハハハ(アハハハ)
アハハハ(アハハハ)
エーイオ(エーイオ)

おいカワイ子ちゃん散歩でもいかが?
(しらないのか?)
ロックするところをロールしちゃったよ
(しらないのか?)

[コーラス]


ベイビー、ベイビー、愛しい人よ
(しらないのか?)
突っ込むところを押しこんじゃったよ
(しらないのか?)

[コーラス]


山は高いほど風は涼しいんだ
(しらないのか?)
カップルは若いほど強く抱きしめあうんだ
(しらないのか?)

[コーラス]


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I can't lose with the stuff I use
(Don't you just know it?)
Baby, don't believe I wear two left shoes
(Don't you just know it?)

[chorus]
Ah-ha-ha-ha (ah-ha-ha-ha)
Ay-ay-oh (ay-ay-oh)
Gooba-gooba-gooba-gooba (gooba-gooba-gooba-gooba)
Ah-ha-ha-ha (ah-ha-ha-ha)
Ah-ha-ha-ha (ah-ha-ha-ha)
Ay-ay-oh (ay-ay-oh)

Hey pretty baby, can we go strollin'?
(Don't you just know it?)
You got me rockin' when I oughta be rollin'
(Don't you just know it?)

[chorus]

Baby, baby, you're my blue heaven
(Don't you just know it?)
You got me pushin' when I oughta be shovin'
(Don't you just know it?)

[chorus]

Higher the mountain, cooler the breeze
(Don't you just know it?)
Younger the couple, the tighter they squeeze
(Don't you just know it?)


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ニューオーリンズ | 12:02:03 | コメント(0)
ヒューイ・"ピアノ"・スミス伝記本出版記念イベントのお誘い
ヒューイ・”ピアノ”・スミスの伝記本が11月18日(金)に発売になります。

僕の手元には11月10日に手売り分が到着する予定ですので、そこから販売を開始します。いち早く手にしたいという方は僕と一杯行きましょう(笑)。

出版記念イベントが2本予定されています。どちらも今予約受付中です。お店または僕に言ってくれても大丈夫です。
ふるってご参加ください。

【出版記念イベント:その1】ウクレレライブとDJの夕べ
11月27日(日) 神楽坂K.WEST (tel. 03-6265-0309)
17:00開場 18:00開演
Charge ¥2,000 + ドリンク代
・ニューオーリンズ愛に溢れたCDをこの夏にリリースした藤井康一のライヴ
・DJ : 二見 潤、文屋 章
・翻訳者、陶守正寛のトーク
https://www.facebook.com/events/503531531622846/
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【出版記念イベント:その2】ルイジアナ・ライブの夕べ
12月10日(土) 中野ブライトブラウン (tel. 080-3024-4685)
18:00開場 18:30開演
Charge ¥2,200 + ドリンク代
出演:Zydeco Kicksニヒルブラザーズ
https://www.facebook.com/blues.BrightBrown/posts/pfbid0258eFwcNfnTLGM5wcWHr43yDzZt67gazjDLBVFqX3c4F4nxXZ7XiS3MQRszFEW5Xul

【出版記念イベント:その3】大阪出張販売の巻
12月3日(土) 大阪塚本 ハウリンバー (tel. 06-4868-2212)
18:00開場 19:00開演
Charge ¥3,000 (1ドリンク込み)
出演:Zydeco Kicks
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid09m628aSyP44KWtyZ7HWNAqLySDtK6dfqoVGyfFcA2LqSe3ksRPxhKiyD5D17vc1kl&id=100010974995870
これは、本当は出版記念イベントではありませんが、東京のイベントでお世話になるZydeco Kicksの大阪公演に陶守が付いて行って本を手売り販売する予定です。後述のデータブックやTシャツも持っていきますので、ぜひぜひお買い求めください。

《物販コーナー》
各イベントではヒューイの本はもちろん、色々と物販を行う予定です。
・伝記本「ロッキング・ニューモニア・ブルース」
・ヒューイ・“ピアノ”・スミス出版記念Tシャツ(文屋章さん特製)
・ヒューイ・“ピアノ”・スミス・データブック など

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ニューオーリンズR&Bをつくった男 ヒューイ・"ピアノ"・スミス伝
  ロッキング・ニューモニア・ブルース
原題 Huey "Piano" Smith and the Rocking Pneumonia Blues
ジョン・ワート [著] 陶守 正寛 [訳]
発売 2022年11月18日
A5・並製・456頁予定
予価(本体3,400円+税)
ISBN: 978-4-86647-182-2
発行元:DU BOOKS 
発売元:株式会社ディスクユニオン
https://diskunion.net/dubooks/ct/detail/DUBK341

《ヒューイ・“ピアノ”・スミス・データブック》
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伝記本のお供にと、ヒューイ・”ピアノ”・スミス・データブックなるものを用意しました。
ヒューイの歩みについては本に詳しく書いてありますが、そこでも触れているレコードや参加メンバーなどのデータを別添の冊子にしました。これを見ながら本を読み進めていただくと、本の内容がわかりやすい、楽しさ二倍!本は全国の書店やCD屋さんでもご購入いただけますが、データブックは陶守の手製のため、イベント等での直販のみです。(B5サイズ冊子、40ページ)予価500円(税込)です。
==掲載予定===
・Huey “Piano” Smith Discography
 全シングル・リスト+代表的なLP、CDの紹介
・Huey Smith Covers
 ヒューイの主要20曲のカバー・バージョンのリスト
・映画の中のヒューイの楽曲
 ヒューイの楽曲が使われた映画のリストです。
・Huey Smith – Group History
 ヒューイのグループで活躍した多彩なシンガー、ミュージシャンを年代別に追いました。

《出版連動企画》
雑誌Blues & Soul Records誌では、10月25日発売の168号でヒューイのディスコグラフィーを中心とした4ページを企画しました。ライターは文屋章さんです。こちらもぜひぜひ。
[伝記日本版刊行記念]ニューオーリンズR&Bの生ける伝説ヒューイ・ピアノ・スミス
https://bsrmag.com/magazine/bsr168/

また、芽瑠璃堂さんでは、出版に合わせてヒューイ・"ピアノ"・スミスを大プッシュ中です。11月27日のK.WESTのイベントにもCDを持って来場される予定です。乞うご期待!

《チラシ配布中》
本の発売を告知するためのチラシをDU BOOKSさんに作ってもらいました。錚々たる方々から応援コメントも寄せていただきました。引き続き配布中ですので置いていただけるお店があればお知らせください。お届けします。
ヒューイチラシ表ヒューイチラシ裏


ニューオーリンズ | 17:30:00 | コメント(0)
ヒューイ・“ピアノ”・スミスの伝記本の発売日決定
騒ぎ続けて早8年、遂にヒューイ・"ピアノ"・スミスの伝記本が出版になります。発売日は11月18日です。(以前9月頃と言いましたが少々校正作業が遅れました。)

出版元のDU BooksさんがWebページに情報を掲載しました。個人的には、それを見てようやく実感が湧いてきたところです。
https://diskunion.net/dubooks/ct/detail/DUBK341

題名:「ニューオーリンズR&Bをつくった男 ヒューイ・“ピアノ”・スミス伝
    ~ロッキング・ニューモニア・ブルース~」
定価:3,400円(税込3,740円)
発売日:2022年11月18日(金)
出版社:DU Books
原書:Huey "Piano" Smith and the Rocking Pneumonia Blues (2014年3月発行)
著者:ジョン・ワート (John Wirt)
翻訳:陶守正寛
体裁:A5版 456ページ
ISBN:9784866471822

米国でこの本が出たのは2014年3月ですので、本当に8年以上が経ってしまいました。

基本的には原著の和訳ですが、今回の出版にあたり、著者と相談しながら、原著にはない新たな内容を加えたり、情報を更新したところもあります。また、写真も何点か追加しました。

この本の出版によりヒューイ・スミスに少しでもスポットライトが当たりますように、ご存命のうちに正当な評価がなされますように。その思いひとつで突っ走ってきました。

書籍1つ丸ごと翻訳するのはこの年になって初体験でしたが、なかなか大変ですね。しかも、完成してみたらなんと456ページもある。俺そんなにたくさん翻訳したんだとびっくりしました。

でも、その甲斐がある内容だと思っております。ヒューイの音楽は知っていても、彼がどういう人なのか殆ど知られていません。なので、僕も最初にこの本を読んだとき、知らないことだらけで興奮しながらページをめくりました。

全盛期のクラウンズの活躍の様子、その当時のニューオーリンズの音楽シーンのエピソード、そして1980年代以降ヒューイが引退してからの彼の足取り。知られざるストーリー満載だからこそこの本は価値があります。

ぜひぜひヒューイを知っている方もそうでない方もよろしければ読んでみてください。

よろしく!ハッハッハッハ エーイオー!

7月3日の書き込み(出版のお知らせ)
https://bluesginza.blog.fc2.com/blog-entry-15.html

2014年当時の原著を紹介した書き込み
http://bluesginza.web.fc2.com/black.ap.teacup.com/sumori/1537.html


ニューオーリンズ | 01:18:56 | コメント(0)
オフビート誌編集長ジャンさんに支援を!
ニューオーリンズとルイジアナの音楽シーンの情報を30年以上に渡って伝えてくれているオフビート誌。

その雑誌の創設者であり編集長のジャン・ラムジーさんに肺がんが発覚し、治療にはいるとのこと。病状がどの程度深刻なのかはわかりませんが、肺がんというだけで心配になります。オフビートはニューオーリンズやルイジアナの音楽が好きな人にとっては欠かすことのできない情報源です。いまや、地元の音楽シーンもその存在に大きく頼っています。

この雑誌は実質的に彼女個人が仕切って出し続けてきたものであり、彼女にもしものことがあれば、恐らく存続は難しいでしょう。

彼女の医療費を支援するためのクラウドファンディングが立ち上がっています。是非支援をご検討ください。

Jan Ramsey of Offbeat Magazine needs help! (gofundme)
(August 27, 2022)
https://www.gofundme.com/f/jan-ramsey-of-offbeat-magazine-needs-help

思えばオフビートはこれまでにも危機を乗り越えてきました。2年前コロナ禍で広告収入が途絶え、その際もクラウドファンディングが呼びかけられました。
【緊急!】Help Offbeat Magazine (2020/4/22)
http://bluesginza.web.fc2.com/black.ap.teacup.com/sumori/1889.html

その際は大きな支援が寄せられ、オフビート誌も小さい事務所に移転してコストを削減し、今日まで乗り切ってきました。

しかし、今度はジャンさんの健康問題とは....。何とか元気になってほしいです。
よろしくお願いします!

Offbeat Magazine
https://www.offbeat.com/


ニューオーリンズ | 15:48:22 | コメント(0)
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