2023-03-23 Thu
3月15日(水)、ちょっと都内から遠征して横浜・日ノ出町まで、チャールズ清水さんのソロ・ライブを見に出かけました。
チャールズさんは暫く音楽活動はあまりされていなかったそうですが、つい先日、1978年のライヴLP「Minor Blues」がボーナス・ディスク付で初CD化され、それにあわせて今回地元のバーでギグが企画されたのです。
会場の試聴室その3は初めて行くところでしたが、思ったより広々としたお店で、バーというよりはちょっとしたダイナーのような雰囲気も漂う空間。お客さんはたくさん来ていましたが、ゆったり見ることができました。
チャールズさんは暫く音楽活動はあまりされていなかったそうですが、つい先日、1978年のライヴLP「Minor Blues」がボーナス・ディスク付で初CD化され、それにあわせて今回地元のバーでギグが企画されたのです。
会場の試聴室その3は初めて行くところでしたが、思ったより広々としたお店で、バーというよりはちょっとしたダイナーのような雰囲気も漂う空間。お客さんはたくさん来ていましたが、ゆったり見ることができました。
ちょっと出遅れ、お店に着いたときにはもう演奏が始まっていました。チャールズさんはひとりアップライトに向かい弾き語りをしています。いい雰囲気。過去にチャールズさんを見たことが3回ほどあるのですが、前回は20年以上前です。主役としてのライヴを見るのは初めてでした。
前半は日本語のオリジナルが中心で、「Minor Blues」収録曲から、温めていた新曲まで色々とやってくれました。ブルース・フィーリング溢れるピアノを弾きつつ、歌や語りはユーモアにあふれ、シンガーソングライター的なおもむきも感じました。ちょっとランディ・ニューマンぽいかも。個人的には結構ツボです。
この日は完全にソロで通すのかと思いきや、休憩を挟んだ2部では冒頭から藤井康一さん(sax, vo, harmonica)が入り、デュオでフル・セットをやりました。ドクター・ジョンの"Such A Night"から始まり、スマイリー・ルイズの"I Hear You Knockin’"やトム・ウェイツの"Ol’ 55"などカバーも多く飛び出し、盛り上がりました。藤井さんもヴォーカルを取り、やった曲は十八番の"On the Sunny Side of the Street”。これも嬉しかったですね。
そしてTボーン・ウォーカーの"I’m Still In Love With You"をしっとりと歌い、"Somewhere Over The Rainbow"へ続け、余韻を残して終演となりました。
終演後、先日出たチャールズさんのファーストのCDも買うことができました。サインもいただきました。
今、このCD、個人的にヘヴィ・ローテーションです。すごくいい。ブルース・ピアニストという枠では語れない、独自のカラーがあって引き込まれます。
4月2日には、高円寺のジロキチでもレコ発ライヴが予定されています。こちらは、バンド・スタイルなのでまた違った展開が期待できそうです。メンバーはBLUE HEAVEN時代のバンド・メイトの吾妻光良(gt.)と永井"ホトケ"隆(vo.)、「Minor Blues」にも参加したウェストロード・ブルース・バンドでもお馴染みの松本照夫(ds.)、Sooo Baad Revueの永本忠(b.)という旧知のメンツが揃います。
終演後、先日出たチャールズさんのファーストのCDも買うことができました。サインもいただきました。
今、このCD、個人的にヘヴィ・ローテーションです。すごくいい。ブルース・ピアニストという枠では語れない、独自のカラーがあって引き込まれます。
4月2日には、高円寺のジロキチでもレコ発ライヴが予定されています。こちらは、バンド・スタイルなのでまた違った展開が期待できそうです。メンバーはBLUE HEAVEN時代のバンド・メイトの吾妻光良(gt.)と永井"ホトケ"隆(vo.)、「Minor Blues」にも参加したウェストロード・ブルース・バンドでもお馴染みの松本照夫(ds.)、Sooo Baad Revueの永本忠(b.)という旧知のメンツが揃います。
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Charles Shimizu presents…Minor Blues & Major Dues 発売記念ライブ
2023年4月2日(日)Open 18:30 Start 19:30
高円寺JIROKICHI
予約(♪3500)当日(♪4000)
チャールズ清水pf,vo 吾妻光良vo.g 永本忠b 松本照夫dr 永井ホトケ隆vo
高円寺JIROKICHI
予約(♪3500)当日(♪4000)
チャールズ清水pf,vo 吾妻光良vo.g 永本忠b 松本照夫dr 永井ホトケ隆vo
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チャールズさんは今スタジオ・アルバムも制作中だそうで、そちらも期待したいです。
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2022-11-09 Wed
11月6日の日曜日は、福生ブルースフェスティバルを見に行ってきました。始まったのは2006年というさりげに息の長いフェスですが、ご多分に漏れず、新型コロナの影響で2020年、21年と中止となり今回は3年ぶりの開催となりました。
僕は前回2019年に初めて出かけ今回は2回目。会場が変わり装いも新たに復活したフェスでしたが、3年前と比べてパワーアップしていました。当日は気持ちのよい快晴で気温もこの季節にしては結構暖かく、願ってもないフェス日和。そのためか、明らかに3年前よりお客さんの出足がよく、いい具合にいっぱいになっていました。
このフェスを企画・運営しているのはドラマーのチッコソウマさんと、TOKYO BLUESの地ビールで知られる石川酒造。今回の会場は地元福生のハムメーカー、大多摩ハムの駐車場だったのですが、聞くところによると、石川酒造が大多摩ハムを傘下に収めたそうで、それで会場がここになったようです。会場のすぐ隣にはハム工場があり、そこでは石川酒造のお酒もストックしているので、フェス会場ではおいしい日本酒、生ビール、そしてハムやホットドッグが売られていました。これはフェス環境としては完璧。しかも、途中売切れても、すぐに補充されるのです。
僕は前回2019年に初めて出かけ今回は2回目。会場が変わり装いも新たに復活したフェスでしたが、3年前と比べてパワーアップしていました。当日は気持ちのよい快晴で気温もこの季節にしては結構暖かく、願ってもないフェス日和。そのためか、明らかに3年前よりお客さんの出足がよく、いい具合にいっぱいになっていました。
このフェスを企画・運営しているのはドラマーのチッコソウマさんと、TOKYO BLUESの地ビールで知られる石川酒造。今回の会場は地元福生のハムメーカー、大多摩ハムの駐車場だったのですが、聞くところによると、石川酒造が大多摩ハムを傘下に収めたそうで、それで会場がここになったようです。会場のすぐ隣にはハム工場があり、そこでは石川酒造のお酒もストックしているので、フェス会場ではおいしい日本酒、生ビール、そしてハムやホットドッグが売られていました。これはフェス環境としては完璧。しかも、途中売切れても、すぐに補充されるのです。
出演は10:30から17時までの6時間あまりで計9組。前回に続き車いすに乗ったヴォーカリスト、ショットガン・ビリー率いるThe Sound Checkersが力強くトップを飾り、その後も多彩なラインアップで楽しませてくれました。関西からやってきたNacomiさんのBlues Templeはちょっとメンバーが変わっていたけど、Nacomiさんのオリジナルも織り交ぜながら変わらぬご機嫌なサウンドを聴かせました。Nacomiさんが「飛び道具」と称するギターのピエール落合(御年71歳)も強烈なキャラを押し出し元気元気!
さりげなく近藤房之介がバックに加わる形で王道のシカゴ・ブルースをかましたLittle Waters(リトル・ウォルターとマディ・ウォーターズしかやらないからこの名前なんだそう)もカッコよかったし、菊田俊介のBlues Companyも不動のメンバーで場数を相当踏んでおり安定感はピカいち。大久保初夏ちゃんのブルース・プロジェクトもノリノリでしたね。ロックっぽいテンションの高さを持ちつつも、変わらないブルース愛は素晴らしい。この日の出演者の中では若手ながら、貫禄すら感じました。初夏ちゃんは小学生の頃から見ているけど、ずいぶん立派になったなぁと親戚のおじいちゃんのような感想を持ってしまいましたw。
みんな楽しめたんですが、ベストを一つだけ挙げるとすれば、それは迷うことなくロブ・ストーン(harp, vo)・トリオでした。昨年リリースのロブのトリオ編成のアルバムがすごくよかったので、そのままのメンバー(加藤エレナ-p、江口弘史-wb)で出演となればそれは期待も高まるというもの。その期待感を軽く超えていく圧巻のパフォーマンスを見せてくれました。シンプルな編成ながら、スウィング感溢れるブルースを貴重にソウル・ナンバーも混ぜ込んだ選曲はツボにはまりました。サム・クックの”Nothing Can Change This Love”など、アルバムに入っていたものとは違う選曲も多く、聴きごたえは充分。ソロモン・バークの”Got To Get You Off My Mind”なんて本来はホーン・セクション入りの大所帯でやる曲ですが、最小の編成でもグルーヴはばっちりでしたよ。チャック・ベリーの"Too Much Monkey Business"ではLittle WatersのKotez (harp)も飛び入りし、賑やかに締めました。
終演後CDにサインをもらいに行きましたが、僕が「素晴らしいライブでした」と言ったらロブは「一緒にやっている二人が最高だからね。僕は脇役みたいなもんだよ」なんて言っていましたが、いやいやいや、3人揃ってこそのサウンドでしたし、ハーモニカのプレイも場を盛り上げる進行も、ロブのセンスは卓越したものを感じました。こんなご時世ですが、来日できてよかったです。
そしてラストは近藤房之助を中心としたオールスターでのジャム。オーティス・ラッシュのカバー(”Looking Back”)など、Little Watersではサポート役に徹した房之助が今度は前面に自分のカラーを出し、全体を仕切り盛大にフィナーレを迎えました。
そしてラストは近藤房之助を中心としたオールスターでのジャム。オーティス・ラッシュのカバー(”Looking Back”)など、Little Watersではサポート役に徹した房之助が今度は前面に自分のカラーを出し、全体を仕切り盛大にフィナーレを迎えました。
近藤”蘊蓄斎”房之助 SUPER SESSION
関係者の皆さん、出演者の皆さんお疲れ様でした。
子供たちに車椅子を送るチャリティーというフェスの趣旨も大きな拍手を贈りたいです。
今後も盛大に続きますように。
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第15回 福生ブルースフェスティバル
2022年11月6日(日)10:30-17:00 (Open 10:00)
福生大多摩ハム駐車場
前売 3,000円 当日 3,500円
主催 合同会社ドラパラ、協力 石川酒造、WE LOVE FUSSA
公式サイト http://fussa-bf.jugem.jp/
問い合わせ 福生ブルースフェスティバル実行委員会 TEL.070-6574-7755
◆出演者とタイムテーブル
10:35-11:00 The Sound Checkers
ショットガン・ビリー(vo), 林 左知恵(key,vo), 石川 太郎(hca), 後藤 輝夫(ts), 表 雅之(as), 大西 真(b), Winter Spencer(per), Marty Bracey(ds)
11:00-11:40 こばや from 名古屋
チャビー(vo, g), ミゲル(g), 大西 真(b), Winter Spencer(per), チッコ ソウマ(ds)
11:40-12:10 Nacomi & The Blues Temple from 大阪
Nacomi(g, vo), ピエール 落合(g, vo), Natsuko Miura(hca), 川辺 ペッペい(b), 中山 幸也(ds)
12:10-12:50 ALRIGHT w/うえむらかおる (vo)
マリオ 中島(g, vo), 江口 弘史(b), チッコ ソウマ(ds), 後藤 輝夫(ts), 表 雅之(as), Winter Spencer(per)
12:50-13:40 Shoka Okubo Blues Project
大久保 初夏(g, vo), 芹田 珠奈(b, cho), 其原 誠元(ds, cho)
13:40-14:30 Little Waters w/近藤”蘊蓄斎”房之助 (g)
KOTEZ(vo, hca), 小安田 憲司(g, vo), 江口 弘史(wb), チッコ ソウマ(ds)
14:30-15:20 Blues Company
菊田 俊介(g, vo), Lee Kanehira(key), 片野 篤(b), Marty Bracey(ds)
15:20-16:20 Rob Stone Trio
ロブ・ストーン(hca, vo), 加藤 エレナ(key), 江口 弘史(wb)
16:20-16:50 近藤”蘊蓄斎”房之助 SUPER SESSION
近藤 房之助(g, vo), 小安田 憲司(g), 大西 真(b), Marty Bracey(ds), 後藤 輝夫(ts), 表 雅之(as), Winter Spencer(per) 他
◆2019年のフェス・レポート
2022-08-22 Mon
今日8月22日はジョン・リー・フッカーの誕生日です。
ジョン・リーは2001年に亡くなっていますが、1917年生まれとすると105回目のお祝いということになりますね。
おめでとうございます!
おめでとうございます!
唯一無二の個性を持った人でした。
そして、僕個人としては、初めて見た生のブルースマンでした。僕にとってブルースの原点とも言える存在です。
随分昔のものですが、初めて見たジョン・リーのコンサートについての書き込みを今一度リンクを貼ってみます。
随分時間が経ちましたが、あのときのわくわくした気持ちはまだ持ち続けています。
そういう音楽の体験を大切に今後も過ごしたいと思います。
さあ、みなさんもジョン・リーを聴きましょう!
2022-06-21 Tue
今、僕が大ブッシュしたいブルース・シンガーがダイユーナ・グリーンリーフ(Diunna Greenleaf)です。
2022年5月に彼女は11年ぶりとなる新譜「I Ain’t Playin’」をリリースしました。これが凄くいいのです。彼女の出身地であるテキサス色をしっかり出しながら、トラディショナルなゴスペル、1970年代ソウルのエッセンスを散りばめた作品となっていて、4曲のオリジナル曲も粒ぞろいです。
リック・エストリン&ザ・ナイトキャッツでの活躍でも知られるキッド・アンダーセンがプロデューサーとギタリストを務め、ジェリー・ジェモット(bass)、ジム・ピュー(keyboards)、デリック・マーティン(drums)といった強力なメンツが彼女をバックアップ、加えてアラバマ・マイク(vocals)がゲスト参加し盛り上げます。
ダイユーナ・グリーンリーフ(Diunna Greenleaf)は、1957年テキサス州ヒューストンの生まれ。プロの歌手となったのは40歳を過ぎたころと遅咲きではありますが、これまでに新譜を含め4枚のアルバムをリリースしており、2007年の作「Cotton Field to Coffee House」はブルース・ミュージック・アウォードの新人賞も受賞しています。
これまでは、あまり日本では話題になることもなかった彼女ですが、2018年リリースのBloodest Saxophoneのテキサス・レコーディングのアルバム「アイ・ジャスト・ウォント・トゥ・メイク・ラヴ・トゥ・ユー」では5人のフィーチャー・ヴォーカリストの一人として参加。3曲でリード・ヴォーカルを務めています。
新譜はココ・テイラーのカヴァー"Never Trust A Man"で幕を開けます。テンポを落としてココよりもファンキーに仕上げ、迫力の歌声を聴かせます。ホーン・セクションのアレンジもかっこいい!
続く”Running Like The Red Cross”は一転、軽快なリズムのR&Bナンバー。ジェリー・ジェモットのベースが抜群のグルーヴを生み出しています。
“If It Wasn't For The Blues”は、ホーン・セクションにフルートも加えたムードのあるマイナー・ブルース。アルバート・キングの”I’ll Play The Blues for You”あたりを彷彿させるサウンドです。
カヴァー曲で特に抜群のできなのが、ニーナ・シモンの"I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free”です。冒頭やさしく包み込むように歌うダイユーナですが、空気感を徐々に広げて盛り上げていく様は圧巻。終盤は大空を駆け抜けるような解放感に包まれます。色々な人がカヴァーをしている曲ではありますが、僕はそんな中でもこれはベストの一つだと感じました。
“Sunny Day Friends”は前作「Trying to Hold On」(2011年)でも歌っていた自作の持ち歌ですが、今回のバージョンは、よりジャジーにスウィングしています。
他、"When I Call Your Name”ではカントリー色をしっとり聴かせたり、はたまた"I Know I've Been Changed”はトラディショナルなスピリチュアルをブルージーに決めたりと、多彩な表情を見せ、飽きさせません。
今のところ、アマゾンなどではダウンロード販売かサブスクのみのようですが、Spotify、Apple Musicなどでも聴くことはできます。ぜひ聴いてみてください。
尚、4月にオンラインで彼女にインタビューをしました。6月25日発売のブルース&ソウル・レコーズ誌に、その記事が掲載される予定です。とても話が盛り上がり、色々と語ってくれましたよ。
2022年5月に彼女は11年ぶりとなる新譜「I Ain’t Playin’」をリリースしました。これが凄くいいのです。彼女の出身地であるテキサス色をしっかり出しながら、トラディショナルなゴスペル、1970年代ソウルのエッセンスを散りばめた作品となっていて、4曲のオリジナル曲も粒ぞろいです。
リック・エストリン&ザ・ナイトキャッツでの活躍でも知られるキッド・アンダーセンがプロデューサーとギタリストを務め、ジェリー・ジェモット(bass)、ジム・ピュー(keyboards)、デリック・マーティン(drums)といった強力なメンツが彼女をバックアップ、加えてアラバマ・マイク(vocals)がゲスト参加し盛り上げます。
ダイユーナ・グリーンリーフ(Diunna Greenleaf)は、1957年テキサス州ヒューストンの生まれ。プロの歌手となったのは40歳を過ぎたころと遅咲きではありますが、これまでに新譜を含め4枚のアルバムをリリースしており、2007年の作「Cotton Field to Coffee House」はブルース・ミュージック・アウォードの新人賞も受賞しています。
これまでは、あまり日本では話題になることもなかった彼女ですが、2018年リリースのBloodest Saxophoneのテキサス・レコーディングのアルバム「アイ・ジャスト・ウォント・トゥ・メイク・ラヴ・トゥ・ユー」では5人のフィーチャー・ヴォーカリストの一人として参加。3曲でリード・ヴォーカルを務めています。
新譜はココ・テイラーのカヴァー"Never Trust A Man"で幕を開けます。テンポを落としてココよりもファンキーに仕上げ、迫力の歌声を聴かせます。ホーン・セクションのアレンジもかっこいい!
続く”Running Like The Red Cross”は一転、軽快なリズムのR&Bナンバー。ジェリー・ジェモットのベースが抜群のグルーヴを生み出しています。
“If It Wasn't For The Blues”は、ホーン・セクションにフルートも加えたムードのあるマイナー・ブルース。アルバート・キングの”I’ll Play The Blues for You”あたりを彷彿させるサウンドです。
カヴァー曲で特に抜群のできなのが、ニーナ・シモンの"I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free”です。冒頭やさしく包み込むように歌うダイユーナですが、空気感を徐々に広げて盛り上げていく様は圧巻。終盤は大空を駆け抜けるような解放感に包まれます。色々な人がカヴァーをしている曲ではありますが、僕はそんな中でもこれはベストの一つだと感じました。
“Sunny Day Friends”は前作「Trying to Hold On」(2011年)でも歌っていた自作の持ち歌ですが、今回のバージョンは、よりジャジーにスウィングしています。
他、"When I Call Your Name”ではカントリー色をしっとり聴かせたり、はたまた"I Know I've Been Changed”はトラディショナルなスピリチュアルをブルージーに決めたりと、多彩な表情を見せ、飽きさせません。
今のところ、アマゾンなどではダウンロード販売かサブスクのみのようですが、Spotify、Apple Musicなどでも聴くことはできます。ぜひ聴いてみてください。
尚、4月にオンラインで彼女にインタビューをしました。6月25日発売のブルース&ソウル・レコーズ誌に、その記事が掲載される予定です。とても話が盛り上がり、色々と語ってくれましたよ。
今後のブルース・シーンで台風の目となっていく存在だと思います。
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Diunna Greenleaf - I Ain’t Playin’
(Little Village Foundation)
1. Never Trust a Man 4:17
2. Running Like the Red Cross 3:44
3. If It Wasn't for the Blues 5:53
4. Answer to the Hard Working Woman 3:40
5. I Wish I Knew How It Would Feel to Be Free 3:42
6. Sunny Day Friends 4:37
7. When I Call Your Name 3:59
8. I Don't Care 2:59
9. Damned If I Do 3:56
10. I Know I've Been Changed 3:21
11. Back Door Man 5:59
12. Let Me Cry 4:58
13. My Turn, My Time 4:02
Diunna Greenleaf公式サイト
https://diunna.com/
(Little Village Foundation)
1. Never Trust a Man 4:17
2. Running Like the Red Cross 3:44
3. If It Wasn't for the Blues 5:53
4. Answer to the Hard Working Woman 3:40
5. I Wish I Knew How It Would Feel to Be Free 3:42
6. Sunny Day Friends 4:37
7. When I Call Your Name 3:59
8. I Don't Care 2:59
9. Damned If I Do 3:56
10. I Know I've Been Changed 3:21
11. Back Door Man 5:59
12. Let Me Cry 4:58
13. My Turn, My Time 4:02
Diunna Greenleaf公式サイト
https://diunna.com/
2022-05-31 Tue
感無量でした。5月29日のブルース・カーニバル。
1986年に第1回目が開催されて以降、約四半世紀に渡って続きながらも2012年を最後に姿を消したこのフェス。かつて出演していたブルースの大物たちの多くが既に鬼籍に入り、後年は集客にも陰りが見えていたのも事実。しかもこの2年あまりはコロナが世の中を覆いつくし、はっきり言ってフェスどころの騒ぎではなかった。そんな中、フェスを10年ぶりに復活させると聞いたときは、わくわくしましたよ。本当か、マジか?って。
まだコロナ禍の中、東京1日のみの公演、出演者は基本的に日本のアーティストのみという足かせはありながらも、無事開催されましたよ。当日はちょっと(いやかなり?)暑いながらも、願ってもない快晴。前日は雨でぐずついていたのに、これは恵みの晴れですね。
会場は、もちろん第1回目から変わらない日比谷野外音楽堂。新緑に包まれたあの野音の下に集うブルース好きのお客さんの雰囲気。まだ演奏が始まる前、会場に足を踏み入れたときから、もうフェスは始まっていましたよ。そして、10年ぶりに登場したごとうゆうぞう&カメリアマキコンビの司会進行。10年が経ったんだなぁという感慨もありましたが、感覚がよみがえってきました。月日を感じさせないほど鮮やかに。彼らが休憩時間にかました”主催者からのお知らせブルース”そしてウクライナにも捧げたごとうゆうぞうのカリンバ弾き語りの”What A Wonderful World”。その懐かしい響きが日比谷の夕暮れにすっと溶け込んでいきました。
本編は三宅伸治がThe Red Rockとともに”Boogie Thing”をかまして元気よくスタート。トリのスウィンギンバッパーズの一大セッションでフィナーレを迎えるまで3時間あまり。どれもこれも楽しく、最高な演奏でした。「外タレ枠」でブルース・ザ・ブッチャーと出演したニューオーリンズ在住の山岸潤史さんも無事来れてよかった。山岸さんはコロナ前の2019年に帰国ツアーをやって以来帰国できていなかったので3年ぶりでした。お元気そうで何よりでした。
大所帯のバンドが続くなかで、唯一たった一人で大きなステージに登場したコージー大内も自分の味を十分出したパフォーマンス。間近で見ていて大きな舞台での緊張感も伝わって来てそれもよかったな。
こういうフェス自体相当久々なので、久しぶりのあの人も、意外なあの人も、色々な人に会いました。みんな楽しそうでした。
まだコロナ禍の中、東京1日のみの公演、出演者は基本的に日本のアーティストのみという足かせはありながらも、無事開催されましたよ。当日はちょっと(いやかなり?)暑いながらも、願ってもない快晴。前日は雨でぐずついていたのに、これは恵みの晴れですね。
会場は、もちろん第1回目から変わらない日比谷野外音楽堂。新緑に包まれたあの野音の下に集うブルース好きのお客さんの雰囲気。まだ演奏が始まる前、会場に足を踏み入れたときから、もうフェスは始まっていましたよ。そして、10年ぶりに登場したごとうゆうぞう&カメリアマキコンビの司会進行。10年が経ったんだなぁという感慨もありましたが、感覚がよみがえってきました。月日を感じさせないほど鮮やかに。彼らが休憩時間にかました”主催者からのお知らせブルース”そしてウクライナにも捧げたごとうゆうぞうのカリンバ弾き語りの”What A Wonderful World”。その懐かしい響きが日比谷の夕暮れにすっと溶け込んでいきました。
本編は三宅伸治がThe Red Rockとともに”Boogie Thing”をかまして元気よくスタート。トリのスウィンギンバッパーズの一大セッションでフィナーレを迎えるまで3時間あまり。どれもこれも楽しく、最高な演奏でした。「外タレ枠」でブルース・ザ・ブッチャーと出演したニューオーリンズ在住の山岸潤史さんも無事来れてよかった。山岸さんはコロナ前の2019年に帰国ツアーをやって以来帰国できていなかったので3年ぶりでした。お元気そうで何よりでした。
大所帯のバンドが続くなかで、唯一たった一人で大きなステージに登場したコージー大内も自分の味を十分出したパフォーマンス。間近で見ていて大きな舞台での緊張感も伝わって来てそれもよかったな。
こういうフェス自体相当久々なので、久しぶりのあの人も、意外なあの人も、色々な人に会いました。みんな楽しそうでした。
売り切れとまではいかないまでもお客さんも結構埋まっていました。後ろの席は空席が目立っていましたが、それは本当に空いているわけではなく、コロナ対策の一環で飲食が後方の指定スペースに限定されていたので、みんなそちらで酒を飲んでいたからだと思います。実際、後方通路あたりは終始たくさんの人で賑わっていました。
来年もよりパワーアップして開催できることを期待しています。そのときはまた集いましょう!
来年もよりパワーアップして開催できることを期待しています。そのときはまた集いましょう!
TOKYO BLUES CARNIVAL 2022基本情報